SIerに未来はあるのか

みずほ銀行のシステム更改、マイナンバーとここ数年のSIer業界での大型案件が行われてきました。

これくらい大きな案件になると数千人月などは当たり前の世界で、そのプロジェクトマネージャーとなると、ITSSで言う所のレベル6から7クラスの人でないと務まらないことになります。さらに、これだけ大きくなるととても1社で完結するわけもなく、2次受け、3次受けとまさにゼネコンの業界と同じような形態での開発案件となります。

そうなってくるとどうなるでしょう?ピラミッドで考えればわかりやすいですが、ピラミッドの頂点に元請けのPM。2次受け3次受けと行くに従って、ピラミッドの底辺へと、人数が増える方向に向かいます。
なお、実際にプログラムを開発する人間はもちろん3次受けなどの一番底辺の部分。まあ人数は多いでしょうが、それ以上に多いのが、ピラミッドの真ん中部分の人たち。いわゆる、”SE”と呼ばれる人たちになるのですが、この部分の人数は非常に多くなってきます。

そうなるとどうなるか?一番上の人からの情報伝達が遅くなるばかりではなく、曲がってしまうこともあります。伝言ゲームで考えればよくわかるでしょう。伝言ゲームで人が間に挟めば挟むほど情報が曲がってしまう。
そうなると、不幸の塊ですね。結局やり直しなどの手戻りが発生していくため、余計に工数がかかります。

そうならないために、仕様書をこと細かく作るという作業が必要になるのですが、その作る人というのがSEと呼ばれる人たち。設計書と言えば聞こえはいいでしょうが、ソフトウエアの世界は実際にプログラムを作成する人の自由度が非常に高く、その設計書も実は完全ではありません。そのため、不具合も多く手戻りが発生しやすくなります。なぜ、こうなるのでしょう?

要は、そのSEが作る仕様書が中途半端なのです。SEと呼ばれる人たちはプログラム技術をそれほど知っているわけではないので、実際のプログラム開発時に問題となる事柄もさほど理解せずに仕様書を作ってしまうために、プログラム開発者が独自解釈で作成してしまう。また、実装上必要な部分のしようが漏れている。というようなことが起こるために手戻りが発生、不具合が続出します。

それを防ぐための技術は、自動テスティングなどが充実してきているためある程度は防げるようになりましたがそのテスト用のコーディングを作成するために、余計に工数がかかる。ますます、プログラム開発者への負担が大きくなっていきます。

このようにSEとプログラマとの間でも非常に食い違いが大きいので、それ以外の職種、営業や顧客との関係も似たり寄ったりでしょう。それを的確に表しているのがかの有名なこの絵

system

なんだかなと思ってしまいます。

ともあれ、SIerと呼ばれる業界では、システムの請負がメインとなっていますが、これがどんどん自動プログラミングが進んでいけば、この業界の仕事は縮小していく。ということになっていきます。どいうことかというと下流工程はいらなくなってしまい、上流でやりたいことを絵に描けば、そのままシステムが作成できてしまう。そんな時代ももう直ぐですので、SIerはやることがなくなっていくことは間違い流れでしょう。