いわゆるITエンジニアといえばひとくくりにされてしまいますが、ITSSの定義によれば、上流から下流、運用、またスペシャリスト系を合わせると、10種類くらい職種があります。
IT系の営業なんかもITエンジニア?の一部なのでしょう。

これだけあると、それぞれ細分化された知識体系がありますが、やはり一番有名なのがPMBOK、プロジェクトマネジメントのこれです。体系だっていないものもあったりしますが、そのうちできてくるでしょう。

そう考えると、結構定型業務系のものが多いのかななんかと思ったりします。プロジェクトマネジメントなんてまさに教科書通りにやっていくのが王道ですので、いかに基準に遵守するかということが求められたりします。
基準と言っても、コミニュケーションなんかも含まれますので、大枠は決まっているけどその先は、個人の能力による部分になります。

日本企業ですと、IT系のシステム会社に入るとまずはプログラマ、SE、PM,へと進化?していくのが通常ですが、欧米だとそんなことはなく、それぞれの専門を極めていくというのが普通だと聞いています。Googleなどですと、開発者の場合には上の職に上がれば上がるほどコーディングするなんて記事を見たことがあります。

まあ、そりゃそうですよね。年をとると新しい技術についていけなくなるとかなんて、単なる言い訳でしょう。大学教授という職種だと、年を取っても研究者は研究者。いつまでの研究していますので。

IT系のこの職種の変化の流れは、いわゆる、ITゼネコンが作り出したとも言われていますが、さてどうなのでしょうか?

最近ですと、IoT,AIなど、データドリブンの新たな時代が巻き起こっていますので、上流だけやっていても新たな発見はありません。まずはデータをとって、それから考える、ということなので、トップダウンで何やるかを決めかねるのではないでしょうか?

IT人材白書にも書かれていましたが、これからは、企画力というものが求められます。それと合わせてデータ分析力なども必要になると言っています。これは何を意味するかというと、前述のようなことなのでしょう。

内製化が進むと

最近では、いわゆるユーザ企業が、システム開発を内製化する傾向にあります。そうなってくると、いわゆるSIerと呼ばれている会社は出る幕がない。内製化のために、ユーザ企業はどんどん人を雇っています。

内製化のメリットは、ベンダーに頼む場合に比べて、圧倒的にスピード感がある。また、あるベンダーに頼んでしまったばかりに、そのベンダーにロックインされるという心配もない。そういうメリットがあります。
デメリットとしては、固定で雇ってしまうので、仕事がなくすわけにもいかないので、何か常にシステムをいじる必要があるということでしょうか?

今までは、どの企業でも、システムというとどちらかというと脇役、だったのですが、IoTやAIがどんどん進んできて、さらに、ハードからソフトへの流れが進めば進むほど、システムがどの企業でも中心になってくる。
その意味でも、今後の内製化の流れば、止まりません。

個人的には

IT系のエンジニアに限らないのかもしれませんが、IT系ほどフットワークが軽いものはありません。PC一個あれば上流から下流まですべてやろうと思えばできてしまう時代。こうなってくると、いいまでのような労働集約型から個人の能力へという流れになるのかもしれません。

将来的には、エンジニアは全員個人事業主。こんな時代も来るでしょう。