昨今、新聞やネット記事などのニュースではAIという言葉を見ない日がなくなってきました。
AI=人工知能という観念自体はコンピュータ創世記くらいからあった観念で、すでに言われているように、このAIブームは第3次AIブームと言われているものです。
その辺りの話は、このあたりに詳しく書かれています。

人工知能で株価予測
人工知能で医療
人工知能で。。。。

いろいろ言われていますが、結局AIとはなんなのでしょう。
最近の人工知能はビッグデータありき、大量のデータの中から一定の法則を人工知能と呼ばれるコンピュータプログラムが発見し、それをモデル化したものです。

モデル化というとちょっと難しいかもしれませんが、いわゆる中学高校時代に習った数学の1次方程式やそれ以上の高次方程式を思い浮かべるといいでしょう。

例えば株価でいうと

4日前 100円
3日前 110円
2日前 120円
1日前 130円
当日 140円

だったとしたら、これを1次方程式でモデル化すると

株価=140円 + n日後 * 10円

こんな感じですかね。
というわけで本日 140円と予測できるわけです。

このようにデータからモデルを作成し、将来を予測する。これがAIの実は基本的な考え方なので、何も難しいことをしているわけではないのです。

実際にはこのような単純なモデルではなく、ディープラーニングという技術を使用して、モデル自体がどうなっているのかは人間にはわからないようなモデルを作成して、予測するというのが現在の第3次人工知能ブームというものになっているのですね。

また、実際の実用に耐えうるものにしょうとすると、このようなモデルを複数組み合わせたり、例外処理を人間が付け加えたり(例えば、人に危害を加えるような結果を出しそうになったら、強制的に予測結果を変更する処理)しないといけません。

意外と泥臭い部分が残ってくるのもその特徴。まあ、システム一般に言われるかもしれませんが、いろいろな例外処理はつきもので、理論上のAIと実用上のAIではまた違った観念が必要となるのですね